歯の豆知識

成田市の歯医者、さくら歯科クリニックのブログ6

2019.01.13

歯周病やむし歯は心疾患のリスクになるという話しのつづきです。                生活習慣病の心疾患に関しては、アメリカとドイツの2つの大学で、3週間歯みがきを中止して健康観察をした実験の報告があります。歯みがきを中止すると、歯肉に炎症が起きますから、歯の表面で増殖したプラーク(歯垢)の細菌が歯周組織から血液中に入り、細菌毒素(エンドトキシン)によるエンドドキシン血症を発症します。細菌毒素(エンドトキシン)が血流に入ると動脈硬化を示す血液マーカーも上昇します。そして、歯みがきを再会するとエンドドキシン血症は治癒しました。動脈硬化を示す血液マーカーも正常値に戻りました。 この実験で、歯みがきをするのとしないで、全身の血管の健康度が左右されることがはっきりとわかったのです。冠動脈は細菌毒素(エンドトキシン)による慢性炎症を起こします。こうして冠動脈の閉塞が始まり、心疾患になると考えられます。 ハーバード大学の研究グループは、11の研究結果を横断的に分析して、7つの研究結果から、歯周病にかかっていて、全身的な細菌感染のマーカーが上昇している人は、冠動脈疾患のマーカーとの関連性が強いことを報告しています。次回からお口の状態と心疾患の関連性を示すエビデンスを書きたいと思います。      お口の状態と心疾患との関連性を示すエビデンスの話しのつづきです。 ヘルシンキ大学の研究グループが、大学病院で心筋梗塞の患者102名と健常者100名に対して過去のデータを調べる研究を実施しました。その結果、心筋梗塞の患者は健常者と比較して有意にお口の状態が悪いことが分かりました。調べた項目は、むし歯の有無、歯周病の有無、根尖(歯根の先端付近)病変の有無、智歯(親知らず)周囲炎の有無です。この結果から、口腔内状態と心筋梗塞発症に関連性があることを報告しています。 わが国では、東京大学の研究グループが、日本の金融保険系企業の職員31894名に対して健康に関するアンケート調査を行いました。調査項目は、心筋梗塞・狭心症の有無、年齢、性別、BMI、喫煙、飲酒、高血圧、糖尿病、歯周病の有無、歯みがきの回数です。その結果、オッズ比1.51で歯周病と冠動脈疾患との間に関連性があることを報告しています。 一方、米国心臓病協会が実施したシステマティック・レビュー(系統的な検討)では、加齢、喫煙、アルコール摂取、人種、性別、教育期間、経済力、糖尿病、肥満などのリスク因子が歯周病と虚血性心疾患に共通しているので、有意差がある因果関係を示す分析が難しいことを指摘しています。しかし、このレビューでも、歯周病治療を行うことで全身の炎症性マーカーや血管機能の改善が認められたことが報告されています。       私としては、歯をみがくことは歯だけでなく心臓を守ることでもあると信じています。

投稿者:さくら歯科クリニック

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